NY,ウエストビレッジ在住。
アーティスト系 の夫と非日常的生活進行中。

今年のテーマはLOVE

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2007年01月06日

う~泣けた・・・。

音が「これ読んでみて。どのくらい泣けるかな~」と、単行本を持ってきた。

重松 清 『卒業』の中の「まゆみのマーチ」

短編集で100ページだからすぐ読める。

これだけすらすら読めて、日常会話が書いてあるだけなのに泣ける本だ。

予想を裏切らず泣ける。
先が読みたいのに、泣いて先が読めない。
1ページ読んで気持ちを落ち着けて、涙を収め読み始めるけど、また泣ける。

内容は父親を亡くし、母親も病気で亡くなる前の兄妹の会話。

本を読み始めた瞬間に、集中できるのは、同じ世代の作家で文章が自分の世界だからだ。

昨年の12月30日。
妹の義理のお母さんが亡くなった。
義理のお父さんが夏に亡くなったばかりなのに・・・。

帰省ラッシュのため出雲行きの飛行機が取れず、キャンセル待ちをしているロービーは
お土産を持った人たちでごった返していた。
みんな楽しそうだ。

妹から電話が入った。
「お姉ちゃん、飛行機乗れる?」
「まだ、判らないけど、ロビーにいるから最終便まで粘るわ」
「お母さん帰ってきた。お通夜は自宅でするから」
「そう、大変だけど、それはお母さん喜ぶよ。家がいいよね」

その中でぼんやり考えた。
「1年間で御両親を亡くす悲しみって、どんなだろう?」

人が亡くなると、悲しいけど、忙しい。
家はバタバタと人が出入りし、義弟も妹もお姉さんもお兄さんも忙しそうだ。

翌日、火葬場で荼毘に臥される直前、
お姉さんが「お母さん・・・お母さん・・・」と泣き崩れた。

義弟はしっかりと立ったまま、拳を握りだまって泣いた。

その二人の姿に、御両親を亡くした深い悲しみが伝わって来た。

人が死ぬって事は、大切な人と思い出の中でしか、話ができない事なんだ。
それって悲しい。
私はいまでも、故人と話をしたい人がいる。
もっと、もっと話したかった人がいる。

みんなにもいるよね。


投稿者 kanrinin : 2007年01月06日 10:08